プレイスタイル ―ポリシーと空回りと酒と泪と男と女―

わざわざ言うまでも無いことだが、
人狼プレイヤーには様々なプレイスタイルの人間がいる。
意識的、無意識関わらず、豊かな個性を発揮するプレイヤー達が、
人狼というゲームを彩りあるものにしていることに異論をはさむ者はいないだろう。
プレイヤーが変わればゲームが変わるというのはよく言われるが、
まさしくその通りで、一つのゲームの性格形成におけるプレイヤーという要素は、
そのゲームで使用されたルールと肩を並べる程重要な要素である。
そのプレイヤー達に焦点を当てた記事もそのうちに書いてみたいが、それはまた別の話。
今回は私自身のプレイスタイルについてである。

プレイスタイル、と一口に述べても、
外から見えるそれと、自らが思うそれは若干なりとも誤差が生じよう。
そのため今回は、私自らが思うプレイスタイル、
人狼をプレイする上でのポリシーとでも言うべきものについて触れたい。

ポリシーなどと言うと仰々しく聞こえるが、
要は、私がどういうスタイルを念頭に置きながらゲームに興じているかということである。
幾多の謎プレイで、私が迷惑を掛け続けている人狼プレイヤーの方々の、
私のプレイへの理解が少しでも進めば幸いである。
進んでどうするという話もあるが。

私の人狼をプレイする上でのポリシー。

・生きる
狂人以外の役職は、死んでしまったらその時点で負けである。
ゲームとしても、RPとしても。
狼に食べられる村人や、リンチされる狼は論外であるし、
仕事を果たした祈祷師であっても、生き残らなければ勝利を誇ってはならない。
尊い自己犠牲など私の行動選択には無い。
泥を啜ってでも生き延びるべきである。
ただ、人狼はチームプレイであるということを忘れてはならない。
村人として生きるために嘘をつくならば、
「嘘をついたこと」を信じてもらえるよう説得できなければならない。
仲間からの信頼を失うことが、チームに迷惑を掛けるためでは無い。
仲間からの信頼を失うことが、自らの死に繋がるからである。
人狼はチームプレイではあるが、最も信頼すべき味方は自分自身である。


・喋る
人狼は会話と推理で組み立てられるゲームである。
プレイヤーの口から出る言葉は、全て推理の材料となる。
つまり、プレイヤーは一言発する毎に、周りのプレイヤーにヒントを与えるのである。
ならば頑なに口を閉ざし、存在を消すことが望ましいのか。
確かに沈黙という防壁は、時によっては非常に強固である。
しかし、"会話"と推理のゲームを楽しみたい私にとって、
口を開かないという行為は、それだけで苦痛である。
狼ならば言葉巧みに村人を騙し、村側であるならば鋭利な語り口と堅牢な推理で狼を暴く。
そんなプレイヤーに童の如き憧れを抱いていた、かつての私がいる。
目指すものは程遠く、不可能にすら思えるが、私は喋り続ける。

・足掻く
戦況は窮し、周りにいるのは敵ばかりとなった時、
素直に諦め、自らの死を受け入れるというのも一つの選択だろう。
しかし周囲のプレイヤーは、NPCではない。
不確定な思考を持った人間なのである。
対人間の場では何が起きるかはわからない。
例え1%でも可能性があるならば、私は藁を掴もうとするだろう。
掴んだ藁が化ける例だって昔話にはあるのだ。
希望を捨てるな、ではない。
どうせ死ぬんだったら足掻け、である。

・理由付ける
私は、人狼において「勘」というもの排除しようと試みる。
上でも述べたように、人狼は会話と推理のゲームである。
他人の思惑や言動を推理するのは、自らの行動を決定するためである。
自らの一挙手一投足に至るまで、推理し導き出した結果としての行動でありたいと考える。
「勘」を排除するということは、直感を排除するということと同様ではない。
○○の~~という行動が怪しいと思った、
その怪しいという感情は突き詰めるところ、結局は直感である。
直感を否定しては、鋭敏な推理というものは成り立たない。
私が排除したいのは、何もわからず、何も考えず、
選択する場面が目の前にあるため、"なんとなく"選ぶ、そういった「勘」である。
出来ることなら、ゲーム後に自らの言動全ての意味と理由を説明することが可能であることを望む。

以上が、私の人狼をプレイする上でのポリシーだが、
つまりは、利己的で、無意味に多弁で、諦めが悪く、勘の働かない人間が私であるということだ。
偉そうに語っておいて、半分も達成出来てないという実情がまた悲しいところではある。
誤解を生まないように付け加えておくが、
今述べたポリシーというものは、あくまでも私の中での話であり、
他のプレイヤーに対し、この基準を以って優劣をつけようというものではない。
様々なプレイヤーがいて様々なプレイスタイルがある。
プレイスタイルに尊卑など無いのだ。
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by frisk_tarou | 2004-12-19 15:05 | 人狼:雑文 | Comments(0)
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