恋人ルールについて

11月17日に行われたBarockさん発案の新ルール、
恋人ルールのテストプレイに参加した。

恋人ルール概要

恋人ルール第1ゲームログ
恋人ルール第2ゲームログ



ゲームの流れやその中での思考の変遷等は割愛する。
密かに恋人を貰いたいと願っていたのだがそれは叶わず、
第1ゲームは狂人で初日に狼に食われ、
第2ゲームは村人で3日目にして狼全滅と
ゲームの中で直接恋人役に触れる場面は無かった。
だが、観戦PTや会議の中で恋人ルールについて話し合い、
実際に自分でも恋人ルール導入によって生じる変化を考えてみて、
おそらく、これは面白いルールになると感じた。

今まで村側でも狼側でもない新勢力の追加ルールが無かったわけではない。
第三勢力としての妖狐(鼠男、ハムスター人間という呼び名もあり)が検討されたり、
また名無し村ではないが、人狼ヴィレッジには殺人鬼とという役がある。
これらの第三勢力と恋人の違う点は、
部屋割りや死体の出方から組むロジックが従来のものと異なるのではなく、
それを土台にして恋人自殺の要素を上積みするだけで済むという点で、
つまり会議や推理のための思考は複雑になるものの
推理の導き方自体は今までとそう変わらないということになる。
これならば多少慣れたプレイヤーであればすんなりと入っていけるはずであり、
拡張ルールの方向性としては、複雑になり過ぎないという点で私の好みである。
なにより、一蓮托生の相手を「恋人」と設定するところが良い。
この設定によりゲーム中のドラマが厚みを増してくるだろう。

しかし、まだまだ改善すべき点や疑問点があるのも事実である。


その一つには恋人陣営勝利条件の厳しさがある。
特殊な役であるし、殊更容易に勝利できるようにする必要は全く無いが、
現状での恋人の勝利まで至る道筋はあまりにシビアであるように感じる。

人狼Onlineの恋人ルールの記述では恋人の勝利条件を

>恋人サイド:最後の生き残りが恋人のみになった場合。

としている(*1)。
恋人が勝利するためには村・狼の両陣営を
1人も残すことなく消さなければならないのだが、
恋人Bが村人もしくは狂人だった場合、最終的にはリンチが済んだ後で
狼・村人(或いは使用済み祈祷師、使用済み牧師)・恋人A・恋人Bという残り方をし、
更に部屋割りで恋人が同室して、狼が村人を噛まなければならない。
役の使用状況や部屋割りの指名権を考えると、
ここに到達するためには幾つもの狭い門や危ない橋を渡る必要があり、
実際に勝利できる恋人達はかなり少ないはずである。
付け加えるなら恋人Bが村人か狂人である可能性は、
他の役が恋人Bになる可能性よりはるかに高い。

また、この勝利条件の厳しさという問題は、
早々に恋人が勝利できなくなった場合でも
その行動がゲームの趨勢に関わってくるという問題、
ひいては既述のルール提案・検討BBSでも述べられている
キングメーカーという問題にも関わってくると考えられる。
勝利条件を緩和するということは、多少なりともこの問題を抑えるためでもある。

とはいえ、複雑になり過ぎず誰にも分かり易いように勝利条件を設定するのは難しいだろう。
私もそれほど妙案があるわけではないのだが、

「狼が全ていなくなった時点で恋人の数と村側の数が
恋人>村側 であった場合は、恋人勝利とする。
同数の場合は村側勝利となる。」

という案で、勝利の難易度を下げることはできないだろうか。
勝利パターンの分析等は余りしていないので何かあればご指摘願いたい。


次に、アドヴァンスルール・スタンダードルールの違いと、
それに伴う配役バランスの問題がある。

2つのルールの違いで、恋人に大きく関わってくるのは
初日が2人部屋か3人部屋かという点である。
恋人Aは必ず村人と決められているが、
恋人Bはどの役とは決められておらず、そこに狼が当て嵌まる可能性もある。

アドヴァンスルールの場合、初日に恋人同士が2人部屋で同室するのは難しく、
そのため、3日目に初日の3人部屋で何も無かった恋人Bを
恋人Aから指名することは、パス無し狼と同室する危険性を孕んでおり
実際にこの戦術が取られる可能性は低下する。
対してスタンダードルールは初日に恋人が同室することにより
Bの役をAが把握し、その情報を以って戦略を組み立てることもでき、
恋人の動き方としてはアドヴァンスルールと比べて幅が出来るように思える。

また、恋人はバランスよく狼・村両陣営を削っていかなければならないことから、
ゲーム序盤は数的不利にある狼側に立って行動することが多いという指摘が既にあるが、
アドヴァンスルールを採用した場合、同室者の狼から攻撃される可能性を避けるために
狂人を装って狂言を行うことが増えるという点もあり、
配役ではアドヴァンスかスタンダードかという点にも留意しなければならない。


最後に、これは個人的に少し気になった程度なので
そこまで問題とすべきことではないかもしれないのだが、
恋人Bの決定が初日会議後であるため、
ゲーム途中に属している陣営が変わる者がいるという点がある。

ゲームは、自陣営の勝利のために最善を尽くすよう努めるものだが、
そのための手段には様々なものがある。
村人の場合、アドヴァンスルールで祈祷師が噛まれるのを避けるために
自らが狼に噛まれるように仕向けたり、
リンチ投票の際に役持ちの身代わりとなって吊られる等の行為も
自陣営の勝利のための行動に入るのだが、
恋人ルールが適用された場合、村人が祈祷師や牧師が恋人Bに指名されることにより
村側に生じる不利を避けるため、自ら恋人Bに指名されるよう仕向けることはどうなのだろうか。
それが成功した瞬間、今まで属していた村側にとっては大きな功績だが、
その時点から属し始める恋人陣営にとっては不利な感は否めない(*2)。
(この場合、策が成功するか否かは問題ではない。)


現状として思いついた点は以上の通りである。
個人的にかなり刺激を受けるルールであるため、
ここを見ている方がいて、何か考え付くことがあれば
人狼Onlineのルール検討・提案BBSまで書き込んで欲しい。

*1
本筋とは関係無いのだが、恋人・恋人・狂人、或いは
恋人・狂人になった場合は恋人の勝利になるのでは?
狂人が属す狼側の勝利条件は失われているため。

*2
こんなことを思ったのも、前述の2ゲーム目ログにて
恋人が勝つための策を思いついたから指名してと発言するプレイヤーがいたからである。
勿論、このプレイヤーが問題だと言う訳ではなく、
その発言を見て、恋人ルール適用時の初日会議では、
恋人A以外のプレイヤーは何処に立脚点を置いて会話をすればいいのだろうか、
とふと思っただけであり、問題点として検討を望むというよりは、
他の人の意見を少し聞いてみたい、という程度のものだろうか。
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by frisk_tarou | 2006-11-18 23:45 | 人狼:雑文 | Comments(0)
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