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ぶりたにあ むかしばなし『のちゆきひめ』

むかしむかし、雪のふるところに美しい女王さまがいました。
女王さまはとてもきれいでしたが体が弱く、ひとりの子供をうむとやがて死んでしまいました。
子供は「のちゆき」と名づけられ、すくすくと成長しました。

ある時、王さまは新しい女王さまをむかえました。
新しい女王さまはとてもきれいでしたが、冷たい目をしていていました。
女王さまは、実はなんと悪い魔女なのでした。
女王さまにとって、自分よりきれいな人がいるというのは我慢のならないことでした。
女王さまはふしぎな鏡を持っていて、夜になると鏡の中の自分を見てこういうのでした。

「鏡よ、鏡。この世でぱっと見一番可愛いのは誰だい?」

そうすると鏡はこう答えました。

「女王さま。女王さまがぱっと見一番可愛い。」

女王さまはそれを聞くと満足するのでした。


のちゆきひめは大きくなるとどんどんぱっと見可愛くなっていきました。

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のちゆきひめは心やさしい子で、のちゆきの傍にはいつも鳥や犬やモンバットなどの動物たちが寄ってきて、
のちゆきひめはその動物たちをやさしくなでてあげるのでした。


ある時、女王さまがいつものように鏡にたずねかけました。

「鏡よ、鏡。この世でぱっと見一番可愛いのは誰だい?」

鏡はこう答えました。

「女王さま。女王さまがぱっと見一番可愛い。でももうすぐのちゆきひめが一番になる。」

女王さまはそれを聞くと怒りとねたみのあまり、赤くなったり青くなったりしました。
この時からというもの、女王さまはのちゆきひめが憎くて憎くてしょうがなくなり、昼も夜もじっとしていられませんでした。
女王さまはついに兵士をよんでこう言いました。

「のちゆきひめを森へつれていっておくれ。もう見るのもいやだ。
 あの子を殺して、そのしょうこに腕を持って帰ってきなさい。」

兵士はそれを聞いてこう答えました。

「女王さま、いくらなんでも殺してしまうのはかわいそうではありませんか?
それに今は死体の解体ができなくなっているので、腕を持って帰ることはできません。」

女王さまは怒って言いました。

「命令どおりにしないとおまえの命はないよ!
死体の解体ができないのなら服でもなんでもいいから、しょうこになるものをお持ち!」


兵士はしかたなくのちゆきひめを森へ連れていきました。
兵士はのちゆきひめといっしょに、森のおくへおくへとすすんで行きましたが、
のちゆきひめを自分の手で殺さなければならないことががまんできなくなり、ついにたまらなくなって言いました。

「のちゆきひめ、正直にもうしあげます。
女王さまはあなたの命をねらっています。あなたを殺そうとしているのです。」

「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」

「そしてわたしは、あなたを森の中で殺してまいれと女王さまに命令されました。」

「><」

「しかしわたしはあなたを殺したくはありません。
お逃げなさい。森の中へ逃げてしまえば、たとえ女王さまといえども追ってくるのはむずかしいでしょう。」

「(^-^」

「決して城へ戻ってきてはいけませんよ。
戻ってきたら、女王さまは今度こそかくじつにあなたのことを殺すでしょう。」

「(^-^;」


そうして、兵士はのちゆきを森の中へ逃がし、
その代わりに近くを歩いていたNPCを殺して、そのキルトをのちゆきのものとして持ち帰りました。
女王さまは大よろこびしてそのキルトを暖炉にほうりこみ、
めらめらと燃え上がるのを見ながら大きな声で笑いました。

「あはははは!これで私が一番だわ!」


のちゆきひめは石につまずいたり、いばらに服をひっかけたりしながら、
どんどん森のおくへかけていきました。
だいぶおくへすすみ、もう森の入り口がどこかわからなくなったころ、
のちゆきひめの前にいっけんの小さな家が見えました。

のちゆきひめはそっと中をのぞきましたが誰もいないようでした。
ドアに手をかけるとかぎが開いていて、のちゆきひめは悪いことをしていると思いながらも、
疲れと空腹でふらふらになった体で、たおれこむようにして家の中に入りました。

家の中にはトリンシックバラやブリ王足といったような7周年記念アイテムが飾られていました。
タペストリーの下にあるセキュアに手をかけてみるとかんたんに開き、
中には食べ物や飲み物が入っていました。

「パブリックの家で他人が開けられるセキュアということは、きっとフリーセキュアなんだお」

いくらフリーセキュアといえども勝手に手をつけるのは悪いと思ったのちゆきひめでしたが、
空腹のあまりがまんできなくなってセキュアの中の食べ物を食べ、
そうしてお腹がいっぱいになると眠くなったため、だんろの前で寝てしまいました。

しばらくして家の持ち主である小人が帰ってきました。

「おやおや、おかしいな。ここに入れておいたマフィンがなくなっているぞ。」

小人は家の中をしらべてみると、だんろの前で静かにねむっているのちゆきひめを見つけました。
かってに人の家にあがりこみ、大切なマフィンを食べ、その上ねむってしまうなんてなんてやつだ、
と小人は思いましたが、のちゆきひめの寝顔があまりにもぱっと見可愛いので、そっと毛布をかけてやりそのまま寝かせておくことにしました。
あくる朝、のちゆきひめは目を覚まして小人がいることにおどろき、昨日のことをあやまりました。
小人は笑ってのちゆきひめのことを許し、そうして言いました。

「君のような子がこんな森の中で迷うなんていったいどうしたんだい。」

のちゆきひめがわけを話すと、小人はしばらく考え込んでからそれじゃあうちに住めばいい、と言いました。
のちゆきひめは他に行くところもないためその言葉に喜び、
小人が仕事に出ているあいだにのちゆきひめが家のそうじや
ベンダーのほじゅうをするという約束で、7周年記念の小人の家に住むことになりました。


それからしばらくして、城ではのちゆきひめがいなくなったことで上きげんの女王さまが、鏡にかたりかけていました。

「鏡よ、鏡。この世でぱっと見一番可愛いのは誰だい?」

鏡は答えました。

「のちゆきひめ。のちゆきひめがぱっと見一番可愛い。」

女王さまはそれを聞くとこおりつき、そして炎のようにおこり出しました。

「こむすめぇえええええ!死んだはずじゃないのかいぃいいいいい!」

女王さまは魔法のすいしょう玉をとりだすと、のちゆきひめの住んでいる7周年記念の小人の家をさがしだしました。

「こんなところにいたのかい。さあてどうやってしまつしてやろうかしら。」

女王さまは少し考え、ふふっと笑ってから毒入りのケーキを取り出しました。

「仕様変更でふういんしてた毒スキルでしまつしてやるわ。」


次の日、のちゆきひめがセキュアの整理をしていると、一人のおばあさんがやってきました。

「おやおやお嬢ちゃん、セキュアの整理とはかんしんだねぇ。はたらくとお腹が減るだろう。良かったらこのケーキをお食べ。」

のちゆきひめはおばあさんを見つめてこう言いました。

「アイテムを与えようとする人に会ったら注意するようにヤング時代に言われたお。
ブリタニアで遊ぶ楽しさをうばってしまう人だから気をつけるように言われたお。」

「ふふん、それはいい心がけだね。しかしあたしゃなにもこぎってやAFをあげようっていうんじゃないよ。
何の役にも立たないケーキさ。こんなもの食べちまえばなくなっちまうさ。
だいたい、こういう見知らぬ人とのふれあいもブリタニアの楽しさのひとつだろう?」

のちゆきひめはおばあさんの言うことももっともだと思い、ケーキを受け取りました。

「ありがとう(^-^」

「お礼なんかいいんだよ。さあ召し上がれ。」

おばあさんはにやにや笑いながら言いました。
のちゆきひめはその笑いが気になりつつも、ケーキを口にしました。

「う…苦しいお(^-^;」

のちゆきひめはそう言うと地面にたおれました。
その様子を見ていたおばあさんは、とつぜん大声で笑いだしました。

「あははは!死んだ死んだ!のちゆきひめは死んだ!
最初から自分の手で殺しておけばよかったわ!これで私が一番ね!」

そうです。このおばあさんはあの悪い魔女の女王さまだったのです。


その日の夕方、家に帰ってきた7周年記念の小人は、げんかんの前で倒れているのちゆきひめを見つけました。
急いでかかえおこしましたが、もうのちゆきひめの息はとまっていました。
小人はとても悲しみました。
のちゆきひめを、新しく作ってあげたきれいなベッドに寝かせ、そのそばでおいおいと大きな声をあげて泣きました。

ちょうどそこに、森へ狩にきていた王子さまが通りがかりました。
王子さまは大きな泣き声を聞き、いったいどうしたのだろうと声のする方を見てみると、
一人の小人が大声を出して泣いているかたわらに、一人のぱっと見可愛いひめが横たわっているではありませんか。
王子さまはこのひめのことが一目で気に入ってしまい、小人に譲ってくれるよう頼みました。
小人は最初はかたくなに断りましたが、あまりも王子さまがいっしょうけんめい頼むので、
最後にはのちゆきひめを王子さまにゆずることにしました。

王子さまがベッドに横たわるのちゆきひめを、城へ運ぶために抱きかかえると、
そのひょうしにのちゆきひめの口からケーキの小さな塊がこぼれおちました。
そうしてのちゆきひめは目を覚まし、自分が王子さまに抱きかかえられていることに気づきました。
王子さまは自分のうでの中でほおを赤くするのちゆきひめを見てさらに気に入り、
二人はお城で幸せに暮らしましたとさ。






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世の中には知らない方が幸せなことがあるというお話。
あるいはPDを開くくせをつけようというお話。
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by frisk_tarou | 2005-07-13 00:47 | パロディ・ブリタニア

ペットは飼い主に似る

僕のペットです。左が。

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似過ぎ。


僕が事切れる時は「パトラッシュ…もう疲れたよ…」と言いながら

このペット相手に無理心中を図ろうかと思っています。

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by frisk_tarou | 2005-07-12 22:10 | 或る光景